相続税の生前対策とチェックポイント
相続税の生前対策で重要なのは現状を知り自分を知ることです。
つまり、次のステップで準備をしていくといいでしょう。
1.自分の財産をリストアップ
まずはご自身の財産をリストアップします。
どこの銀行に預金があるか、どこの証券会社に有価証券等があるか、ご自身の財産がどこにどのくらいあるか、まずは自分自身で把握しましょう。
プラスの財産だけでなく、マイナスの財産もあれば、それもリストに書いておきます。
このリストは、相続税の対策だけでなく、もし相続が発生したとき、ご家族への貴重な情報となります。
2.リストアップした財産の相続税評価額を調べる
相続税の対策のためには、リストアップした財産に相続税評価額で計算した価額を付ける必要があります。
とはいえ、実際の相続税は、相続開始時の価額により計算しますから、ここはある程度ざっくりとした金額でも構わないと思います。
3.相続税の総額を計算する
リストを元に財産の総額を計算します。
遺産に係る基礎控除額も算出し、まずは何も控除を受けられなかった場合に、納付すべき相続税額が発生するのかどうか確認しましょう。
もし相続税額が発生するのであれば、その金額を確認しましょう。
4.納税資金となる財産、遺したい財産を見極める
特に不動産を誰に遺すのかを考えます。
相続税が発生する場合に、自己資金のない人に不動産を遺すのであれば、納税資金の手当ても考えておく必要があります。
5.遺留分を侵害していないか確認する
相続人間で不平等感がでないよう、財産の遺し方を考えておきます。特に遺留分の侵害などがないよう確認しておきます。
6.納税資金が足りるか確認する
4.とも関係しますが、不動産が多い場合は納税資金の問題が出てきます。
納税資金が捻出できない場合には、物納適格財産となるよう不動産を整えておくことや、今のうちから売却し現金化することも考える必要があります。